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コケット初企画【江島神社でのご祈祷+弁財天神札つき】財布を発売します!! - Coquette Online Shop

コケット初企画【江島神社でのご祈祷+弁財天神札つき】財布を発売します!!

明けましておめでとうございます。ブログ読んでいます、とメッセージをいただくことが増えました。少し照れますが、嬉しいです。今年もどうぞCoquetteをよろしくお願いいたします。 さて、今回はお知らせブログです。 新春企画を会議していた年末。こんな時代なので、願いことは沢山。縁起のよくて、気持ちもHappyになれる何かを企画したいよね、と話しておりました。 常々、御祈祷をしてもらったお財布を一度は使ってみたいと思っていた私。それならばお財布を新調することが増えるこの時期に、皆様の分を御祈祷してもらおうじゃないか、というきっかけで生まれた初企画です。 リサーチすること数日。辿り着いたのは江島神社。 縁結び&金運アップにとてもご利益をいただけると有名な神社です。 江島神社は、神奈川県 江の島にある神社で、厳島神社(広島)と竹生島神社(滋賀県)と並んで、日本三大弁天のひとつに数えられています。お財布にとって切り離すことができない金運と、縁結びのご縁をいただける言われるありがたい神社。 占いの番組でも放送されたので、知っている方も多いのではないでしょうか。(毎週欠かさず見ています!) 12月吉日、伺って参りました。御神殿の写真はNGなので、御祈祷中や祭壇の画像はありませんが祭壇にお財布をたむけていただき、ありがたい気を沢山いただけたと思います。当日の江島神社は、清々しいお天気にも恵まれて、本当に神々しい神社でした。神様と仲良くなれそうな気がする(私調べ)と、勝手に思ってしまうほど心の底から気持ちの良い神社でした。 今回はお札もお付けした数量限定の発売です。 ぜひこの機会にご検討ください。そして、運気上げちゃおう!!   詳しくはこちら↓ 【江島神社でのご祈祷+弁財天神札つき】財布   御神殿に向かう私。 やるよね。 海、雲。 また行きたい神社でした。   【江島神社でのご祈祷+弁財天神札つき】財布    

コケット初企画【江島神社でのご祈祷+弁財天神札つき】財布を発売します!!

明けましておめでとうございます。ブログ読んでいます、とメッセージをいただくことが増えました。少し照れますが、嬉しいです。今年もどうぞCoquetteをよろしくお願いいたします。 さて、今回はお知らせブログです。 新春企画を会議していた年末。こんな時代なので、願いことは沢山。縁起のよくて、気持ちもHappyになれる何かを企画したいよね、と話しておりました。 常々、御祈祷をしてもらったお財布を一度は使ってみたいと思っていた私。それならばお財布を新調することが増えるこの時期に、皆様の分を御祈祷してもらおうじゃないか、というきっかけで生まれた初企画です。 リサーチすること数日。辿り着いたのは江島神社。 縁結び&金運アップにとてもご利益をいただけると有名な神社です。 江島神社は、神奈川県 江の島にある神社で、厳島神社(広島)と竹生島神社(滋賀県)と並んで、日本三大弁天のひとつに数えられています。お財布にとって切り離すことができない金運と、縁結びのご縁をいただける言われるありがたい神社。 占いの番組でも放送されたので、知っている方も多いのではないでしょうか。(毎週欠かさず見ています!) 12月吉日、伺って参りました。御神殿の写真はNGなので、御祈祷中や祭壇の画像はありませんが祭壇にお財布をたむけていただき、ありがたい気を沢山いただけたと思います。当日の江島神社は、清々しいお天気にも恵まれて、本当に神々しい神社でした。神様と仲良くなれそうな気がする(私調べ)と、勝手に思ってしまうほど心の底から気持ちの良い神社でした。 今回はお札もお付けした数量限定の発売です。 ぜひこの機会にご検討ください。そして、運気上げちゃおう!!   詳しくはこちら↓ 【江島神社でのご祈祷+弁財天神札つき】財布   御神殿に向かう私。 やるよね。 海、雲。 また行きたい神社でした。   【江島神社でのご祈祷+弁財天神札つき】財布    

ラジオに出演しました。 - Coquette Online Shop

ラジオに出演しました。

tukulist voice 何かを作っている人、生み出している人をゲストに迎え 「つくる」ための考え方やこだわりなどを紐解いていくトーク番組 「tukulist! voice」に、デザイナーの林が出演しました。 バッグデザイナーになったきっかけや、デザインに込めた想いなどを tuulist! voice主宰の北さんと語っております。 ぜひ、ご視聴くださいませ。 tukulist voice ●アップルポッドキャスト https://podcasts.apple.com/us/podcast/tukulist-voice/id1542286970 ●スポティファイ https://open.spotify.com/show/0rRXLUnuOXtBcAqMnZJWfH ●グーグルポッドキャスト https://podcasts.google.com/feed/aHR0cHM6Ly9hbmNob3IuZm0vcy8zZGUxNjVhOC9wb2RjYXN0L3Jzcw?sa=X&ved=2ahUKEwil0Yn40dDwAhUM1ZQKHSCvC54Q9sEGegQIARAC&hl=ja

ラジオに出演しました。

tukulist voice 何かを作っている人、生み出している人をゲストに迎え 「つくる」ための考え方やこだわりなどを紐解いていくトーク番組 「tukulist! voice」に、デザイナーの林が出演しました。 バッグデザイナーになったきっかけや、デザインに込めた想いなどを tuulist! voice主宰の北さんと語っております。 ぜひ、ご視聴くださいませ。 tukulist voice ●アップルポッドキャスト https://podcasts.apple.com/us/podcast/tukulist-voice/id1542286970 ●スポティファイ https://open.spotify.com/show/0rRXLUnuOXtBcAqMnZJWfH ●グーグルポッドキャスト https://podcasts.google.com/feed/aHR0cHM6Ly9hbmNob3IuZm0vcy8zZGUxNjVhOC9wb2RjYXN0L3Jzcw?sa=X&ved=2ahUKEwil0Yn40dDwAhUM1ZQKHSCvC54Q9sEGegQIARAC&hl=ja

オリジナルってどこまでの範囲? - Coquette Online Shop

オリジナルってどこまでの範囲?

ここ数日続いていた雨も止みました。お盆の休みをたんまり頂いたので元気です。 干渉パールとグリッターパールと型押しとパンチングの革(2021年7月2日更新)では墨田キールさん(工場さん)にて、コケット初めての展示会出展でお披露目した革ができるまでをお話しさせてもらいました。 そもそもオリジナルの革ってどんなことを言うのか? 今日はそれについてお話をしようと思います。 主にコケットでは牛革の表面に様々な加工をすることが多いです。と言うのも女性向けのバッグをメインにデザインしているので、女性が持つ華やかな革商品を作るため、と言うのが大きい理由。 では、加工って? 工場の墨田キールさんにお話を戻しますと、こちらの工場さんは主に染色をメインになさっていました。大きなタイコと呼ばれる樽に染料と下地と言われる革を入れて、グルングルン回して革の芯から染めるのです。芯というのは革の後ろを見てもらうとわかります。革の表の色に似た色であればそれは芯を染めています。白っぽい色であればそれは表面だけが染まっている、もしくは顔料で表面を吹き付けている革であることが多いです。 昔はカメラを買うと革製のカメラケースを一緒に揃える方が多かったそうで、それはもう革業界が大繁盛していた時代があったとか。 さて、現在墨田キールさんは染めではなく表面の加工を多くなさっています。 型押し、箔押し、吹き付け、色止め、など。 型押しも箔押しも大きな機械で何トンという圧をかけて革に押すのです。 型押しは墨田キールさんが持っているたくさんの版の中から選ばせてもらって、革に押すことを言います。刻印みたいと言うとわかりやすいですね。 そもそも工場にある版を使わせてもらうわけなので、オリジナルとは言いにくい。 ですが、下地の革の色、箔の色、版、その後に更に色を重ねるなど、どれを選ぶか、色、重ねる順番など無限に組み合わせがありますので、世の中に無い加工ができる。 こうしてできた世の中に流通していない革をオリジナルの革と呼んでいます。 コケットでブランド立ち上げ当初に作ったフルールというシリーズの革があります。イタリアで買い付けたお花の版をお持ちだった墨田キールさん。ヨーロッパの壁紙みたいなお花模様の型押しを探していたコケット。 版の見本帳からこの型押しを見つけました。聞くとイタリアで買ってきたは良いがこれをどのように使えば良いのか思いつかず、日本で一度も使用したことも無く数年ほったらかしだったとか。 この型、使わせてください!即答です。 こうしてフルールという型押しのシリーズが生まれました。 ただし、単純ではないところがコケットの加工。依頼したのはこうです。 1.牛革の下地の表面を濃い茶に吹き付けて仕上げてもらいます(色を調色してもらう→これも立派なオリジナル) 2.箔を貼る前の下処理をして箔を全体に貼ります。 3.シャンパンゴールドの箔を全体に貼ります(たくさんある箔から色を選びます) 4.お花の型を押します。 5.型押しでできたお花の盛り上がり(凸部分)だけ箔を落としてもらい、下に塗布した濃茶を浮き出させます。 6.色止めをして仕上げます。 機械を使う部分はありますが、この1から6は全て職人さん達の仕事によるものです。特に1と5は手作業になりますので、調色加減や箔の落とし加減によって色の出方が違い、裁断する場所でも柄や色も様子が変わるのです。 ふたつと同じ物がないのも面白いところ。 このフルール革を作り始めて随分経ったある日、墨田キールの社長がぽつりと仰ったことがありました。 お財布を持って工場さんにやってきたとある企業さん。それはこのフルール革で作ったコケットののお財布でした。そしてこれと全く同じ革を作って欲しいと言ったそうです(!)...

オリジナルってどこまでの範囲?

ここ数日続いていた雨も止みました。お盆の休みをたんまり頂いたので元気です。 干渉パールとグリッターパールと型押しとパンチングの革(2021年7月2日更新)では墨田キールさん(工場さん)にて、コケット初めての展示会出展でお披露目した革ができるまでをお話しさせてもらいました。 そもそもオリジナルの革ってどんなことを言うのか? 今日はそれについてお話をしようと思います。 主にコケットでは牛革の表面に様々な加工をすることが多いです。と言うのも女性向けのバッグをメインにデザインしているので、女性が持つ華やかな革商品を作るため、と言うのが大きい理由。 では、加工って? 工場の墨田キールさんにお話を戻しますと、こちらの工場さんは主に染色をメインになさっていました。大きなタイコと呼ばれる樽に染料と下地と言われる革を入れて、グルングルン回して革の芯から染めるのです。芯というのは革の後ろを見てもらうとわかります。革の表の色に似た色であればそれは芯を染めています。白っぽい色であればそれは表面だけが染まっている、もしくは顔料で表面を吹き付けている革であることが多いです。 昔はカメラを買うと革製のカメラケースを一緒に揃える方が多かったそうで、それはもう革業界が大繁盛していた時代があったとか。 さて、現在墨田キールさんは染めではなく表面の加工を多くなさっています。 型押し、箔押し、吹き付け、色止め、など。 型押しも箔押しも大きな機械で何トンという圧をかけて革に押すのです。 型押しは墨田キールさんが持っているたくさんの版の中から選ばせてもらって、革に押すことを言います。刻印みたいと言うとわかりやすいですね。 そもそも工場にある版を使わせてもらうわけなので、オリジナルとは言いにくい。 ですが、下地の革の色、箔の色、版、その後に更に色を重ねるなど、どれを選ぶか、色、重ねる順番など無限に組み合わせがありますので、世の中に無い加工ができる。 こうしてできた世の中に流通していない革をオリジナルの革と呼んでいます。 コケットでブランド立ち上げ当初に作ったフルールというシリーズの革があります。イタリアで買い付けたお花の版をお持ちだった墨田キールさん。ヨーロッパの壁紙みたいなお花模様の型押しを探していたコケット。 版の見本帳からこの型押しを見つけました。聞くとイタリアで買ってきたは良いがこれをどのように使えば良いのか思いつかず、日本で一度も使用したことも無く数年ほったらかしだったとか。 この型、使わせてください!即答です。 こうしてフルールという型押しのシリーズが生まれました。 ただし、単純ではないところがコケットの加工。依頼したのはこうです。 1.牛革の下地の表面を濃い茶に吹き付けて仕上げてもらいます(色を調色してもらう→これも立派なオリジナル) 2.箔を貼る前の下処理をして箔を全体に貼ります。 3.シャンパンゴールドの箔を全体に貼ります(たくさんある箔から色を選びます) 4.お花の型を押します。 5.型押しでできたお花の盛り上がり(凸部分)だけ箔を落としてもらい、下に塗布した濃茶を浮き出させます。 6.色止めをして仕上げます。 機械を使う部分はありますが、この1から6は全て職人さん達の仕事によるものです。特に1と5は手作業になりますので、調色加減や箔の落とし加減によって色の出方が違い、裁断する場所でも柄や色も様子が変わるのです。 ふたつと同じ物がないのも面白いところ。 このフルール革を作り始めて随分経ったある日、墨田キールの社長がぽつりと仰ったことがありました。 お財布を持って工場さんにやってきたとある企業さん。それはこのフルール革で作ったコケットののお財布でした。そしてこれと全く同じ革を作って欲しいと言ったそうです(!)...

私の好きなもの お肉編 - Coquette Online Shop

私の好きなもの お肉編

デザイナーっぽく、かっこいいブログを目指していましたが早くも脱線。たまにこういう内容でもいいですよね。 私の心と体を作っていると言っても過言ではない大好きなもの。 今回は私のルーツでもあり大好物について書こうと思います。 私の好きなもの 「お肉」編 いつもよりも熱が入りそうな予感(笑) 1964年、東京オリンピックの年に石川県金沢市に開店したステーキ店があります。席数カウンターの8席。メニューはヒレステーキのみ。ご飯無し。 ステーキの店「ひよこ」 なぜステーキなのにひよこ?なのかという疑問は、是非店主に聞いて欲しい。 ノリよく話してくれると思います。私の父が。 そうです、私の実家はステーキ店を営んでいます。 お肉の偏愛っぷりについては、私の人生どこを切り取っても語れるのですが、今日は記憶の中でも幼少期のエピソードをひとつ。 通っていた保育園で親子参加のバス遠足がありました。お母さんと参加している親子が多い中、母が妹の出産を控えていたものですから父と参加した私。 山の麓にある広い森林公園だったと思います。芝生があり、遊具も何もないのに子供達は全力で走り回って遊ぶ、そんな遠足だったかと。 着く頃にはちょうどお昼になり、各々がシートを広げてお楽しみのお弁当タイム。 父が私に言いました。これを先生たちに渡してきて。 渡されたのは今でも変わっていない持ち帰り用のステーキの店ひよこと書かれた青い紙袋。走って先生方のところに届けます。日頃おてんば娘が2人お世話になっているので(姉も同じ園児)父からの差し入れですね。これ、お父さんから。と伝えてまた走って戻ります。 なぜ走ったのか。紙袋に入っていたアレを見たからです。先生方がわぁーっと歓声を上げたあれステーキサンドイッチを! (ビフテキサンドと呼んでいました) 食パンに分厚いステーキが挟んであり、パンに肉汁がいい具合に染みた部分が少し茶色になっています。バスの中でもバターと焼けたお肉のいい匂いがしていましたので、うすうす気がついていました。 父のところに戻って、いざお弁当タイム。 ところが!私たちのお弁当は、おにぎりや、タコさんウインナーなど、子供の遠足の定番、ビフテキサンドがありません。 店があるため、週に1度しか顔を合わせない父を独り占めでき、嬉しくて楽しみにしていた遠足よりも、私はビフテキサンドが食べられなかった方を鮮明に覚えている。 あっちの方が良かった、、、そう思ったのでした。 そんなこんなで、割とお肉は身近な食べ物だったので筋肉質で胃が強く、コレステロール値が高めな大人になり、家族で焼肉に行ったことがなくても不思議に思ったこともなく、20歳を超えてからデートで初めて焼肉を食べた時の牛タンがあまりに薄いことに衝撃を覚え、BBQをするのが大好きで、お肉の塊を焼くのが得意で、食いしん坊な人間になりました。 好きなお肉はヒレ、赤身。 特技、お肉の塊を焼くこと。   以上、私の好きなものでした。 父の話は度々出てくると思いますー。...

私の好きなもの お肉編

デザイナーっぽく、かっこいいブログを目指していましたが早くも脱線。たまにこういう内容でもいいですよね。 私の心と体を作っていると言っても過言ではない大好きなもの。 今回は私のルーツでもあり大好物について書こうと思います。 私の好きなもの 「お肉」編 いつもよりも熱が入りそうな予感(笑) 1964年、東京オリンピックの年に石川県金沢市に開店したステーキ店があります。席数カウンターの8席。メニューはヒレステーキのみ。ご飯無し。 ステーキの店「ひよこ」 なぜステーキなのにひよこ?なのかという疑問は、是非店主に聞いて欲しい。 ノリよく話してくれると思います。私の父が。 そうです、私の実家はステーキ店を営んでいます。 お肉の偏愛っぷりについては、私の人生どこを切り取っても語れるのですが、今日は記憶の中でも幼少期のエピソードをひとつ。 通っていた保育園で親子参加のバス遠足がありました。お母さんと参加している親子が多い中、母が妹の出産を控えていたものですから父と参加した私。 山の麓にある広い森林公園だったと思います。芝生があり、遊具も何もないのに子供達は全力で走り回って遊ぶ、そんな遠足だったかと。 着く頃にはちょうどお昼になり、各々がシートを広げてお楽しみのお弁当タイム。 父が私に言いました。これを先生たちに渡してきて。 渡されたのは今でも変わっていない持ち帰り用のステーキの店ひよこと書かれた青い紙袋。走って先生方のところに届けます。日頃おてんば娘が2人お世話になっているので(姉も同じ園児)父からの差し入れですね。これ、お父さんから。と伝えてまた走って戻ります。 なぜ走ったのか。紙袋に入っていたアレを見たからです。先生方がわぁーっと歓声を上げたあれステーキサンドイッチを! (ビフテキサンドと呼んでいました) 食パンに分厚いステーキが挟んであり、パンに肉汁がいい具合に染みた部分が少し茶色になっています。バスの中でもバターと焼けたお肉のいい匂いがしていましたので、うすうす気がついていました。 父のところに戻って、いざお弁当タイム。 ところが!私たちのお弁当は、おにぎりや、タコさんウインナーなど、子供の遠足の定番、ビフテキサンドがありません。 店があるため、週に1度しか顔を合わせない父を独り占めでき、嬉しくて楽しみにしていた遠足よりも、私はビフテキサンドが食べられなかった方を鮮明に覚えている。 あっちの方が良かった、、、そう思ったのでした。 そんなこんなで、割とお肉は身近な食べ物だったので筋肉質で胃が強く、コレステロール値が高めな大人になり、家族で焼肉に行ったことがなくても不思議に思ったこともなく、20歳を超えてからデートで初めて焼肉を食べた時の牛タンがあまりに薄いことに衝撃を覚え、BBQをするのが大好きで、お肉の塊を焼くのが得意で、食いしん坊な人間になりました。 好きなお肉はヒレ、赤身。 特技、お肉の塊を焼くこと。   以上、私の好きなものでした。 父の話は度々出てくると思いますー。...

干渉パールとグリッターパールと型押しとパンチングの革 - Coquette Online Shop

干渉パールとグリッターパールと型押しとパンチングの革

朝からずっと雨。こんな日はブログを書くのに良いですね。 今日は「オリジナルの素材」(2021年 6月 12日更新)の続きを書こうと思います。 デザイナーズビレッジの鈴木村長に紹介してもらい訪ねたのは墨田キール。キールはフランス語で革の意味。墨田は墨田区にあるから。 社長に革のサンプルを作りたいと話すや否や、すぐに立ち上がり4階に行きましょうと、外階段を登って屋上の秘密基地のような作業部屋に行きました。 「三木さん、この人がサンプル作りたいんだってー」 え?え?作ってくれるの?? 三木さん、三木さんが作ってくれるの?あとはこの人に詳しく話してみて、とだけ言って立ち去る社長。 キツネにつままれたような面持ちだったであろう私に、三木さん 「どんなのが作りたいんだって?」と無表情です。 怖そう、The職人って感じ。 内心びくびくしながら ベージュをベースに干渉パールのグリーンを効かせて、赤みのグリッターパールも入れて、赤でチラチラと点在させるような革。出来上がりのイメージは淡いグリーン。それと、、もう1色、、、。 面倒だったと思います。色んな意味で(笑) 干渉パールは例えると真珠のような輝きのあるパールで、グリッターパールは大粒で表面にチカチカした輝きを与えるパールです。グリーンベースにグリーンの干渉パールを入れると濃いグリーンになるので、あえてベースはベージュ色にして、干渉パールが同化しないようにし、赤のグリッターはグリーンと反対色なので、より点在の存在が増すように考えた色。 めんどくさいな〜と言いながら、ずらりと並んだ一斗缶から顔料などの色材とパールを混ぜて撹拌して、コンプレッサーを差し込むと革にシュシュっと吹き付けて、私にその革をほいっと渡してくれました。その間数分のできごと。 えーーー!びっくり!イメージ通りです。 今でもあの感動ははっきり覚えています。 サンプルを作ってもらえるところが見つかったとしても、実はそこからの大変さも覚悟していました。 色を作るってとても感覚的な仕事です。世の中に無いものを作ろうとしているのだから、これです、と言えるものが無いわけです。出来上がりのイメージが共有できないとゴールできない色の感覚。 ですが、口頭で伝えただけのイメージで、思い描いていた色が目の前に出来ている。  会社員時代に何度もこの調色という作業の難しさを体験してきた私でしたが 一発でこれ!という色が出せる職人さんに巡り会えた感動たるや。  見つけた!!と心の中でガッツポーズです。 オリジナルの革が誕生した瞬間でした。 その革には更にペイズリーの型押しと、丸いパンチングを施し、とても複雑で手の込んだ加工の革が出来上がります。その2ヶ月後この革でトートを作り展示会にお披露目しました。 あれから18年。墨田キールさんとは、もうすっかり長いおつきあいになりました。数々のバッグも作ってきたので革の仕入れ先は広がりましたが、今でも作りたい革があると墨田キールさんを頼っています。 そして4階を訪ねて帰る時、職人の三木さんとは 「また来まーす」 「もう来なくていいよ」...

干渉パールとグリッターパールと型押しとパンチングの革

朝からずっと雨。こんな日はブログを書くのに良いですね。 今日は「オリジナルの素材」(2021年 6月 12日更新)の続きを書こうと思います。 デザイナーズビレッジの鈴木村長に紹介してもらい訪ねたのは墨田キール。キールはフランス語で革の意味。墨田は墨田区にあるから。 社長に革のサンプルを作りたいと話すや否や、すぐに立ち上がり4階に行きましょうと、外階段を登って屋上の秘密基地のような作業部屋に行きました。 「三木さん、この人がサンプル作りたいんだってー」 え?え?作ってくれるの?? 三木さん、三木さんが作ってくれるの?あとはこの人に詳しく話してみて、とだけ言って立ち去る社長。 キツネにつままれたような面持ちだったであろう私に、三木さん 「どんなのが作りたいんだって?」と無表情です。 怖そう、The職人って感じ。 内心びくびくしながら ベージュをベースに干渉パールのグリーンを効かせて、赤みのグリッターパールも入れて、赤でチラチラと点在させるような革。出来上がりのイメージは淡いグリーン。それと、、もう1色、、、。 面倒だったと思います。色んな意味で(笑) 干渉パールは例えると真珠のような輝きのあるパールで、グリッターパールは大粒で表面にチカチカした輝きを与えるパールです。グリーンベースにグリーンの干渉パールを入れると濃いグリーンになるので、あえてベースはベージュ色にして、干渉パールが同化しないようにし、赤のグリッターはグリーンと反対色なので、より点在の存在が増すように考えた色。 めんどくさいな〜と言いながら、ずらりと並んだ一斗缶から顔料などの色材とパールを混ぜて撹拌して、コンプレッサーを差し込むと革にシュシュっと吹き付けて、私にその革をほいっと渡してくれました。その間数分のできごと。 えーーー!びっくり!イメージ通りです。 今でもあの感動ははっきり覚えています。 サンプルを作ってもらえるところが見つかったとしても、実はそこからの大変さも覚悟していました。 色を作るってとても感覚的な仕事です。世の中に無いものを作ろうとしているのだから、これです、と言えるものが無いわけです。出来上がりのイメージが共有できないとゴールできない色の感覚。 ですが、口頭で伝えただけのイメージで、思い描いていた色が目の前に出来ている。  会社員時代に何度もこの調色という作業の難しさを体験してきた私でしたが 一発でこれ!という色が出せる職人さんに巡り会えた感動たるや。  見つけた!!と心の中でガッツポーズです。 オリジナルの革が誕生した瞬間でした。 その革には更にペイズリーの型押しと、丸いパンチングを施し、とても複雑で手の込んだ加工の革が出来上がります。その2ヶ月後この革でトートを作り展示会にお披露目しました。 あれから18年。墨田キールさんとは、もうすっかり長いおつきあいになりました。数々のバッグも作ってきたので革の仕入れ先は広がりましたが、今でも作りたい革があると墨田キールさんを頼っています。 そして4階を訪ねて帰る時、職人の三木さんとは 「また来まーす」 「もう来なくていいよ」...

ブランドを始めたきっかけ vol.3 「NYでのできごと」編 - Coquette Online Shop

ブランドを始めたきっかけ vol.3 「NYでのできごと」編

vol.2では、バッグを代官山のお店に置いてもらうようになったお話でした。 ブランドを始めたきっかけ 「NYでのできごと」編 さて、数点が売れて気をよくしていた私でしたが、まだ化粧品会社に勤める会社員。 漠然とバッグに興味を持ちつつも、当然ながら社員としての仕事が待っています。 1時間20分の満員電車で通勤の日々。 当時、海外向けの化粧品をいくつか担当していたこともあって、度々海外出張がありました。多い時で2ヶ月に1度NYや、半月行きっぱなしのパリ、NY、香港、相撲巡業みたいな出張も。 (この貴重な経験、その後の私の糧になっています) NY出張では打ち合わせ以外ほとんどの時間を、5番街の百貨店やSOHOのおしゃれセレクトショップなどの市場調査に費やします。 マンハッタンの北から南と、ひたすら歩き回ります。バッグはもちろん自作のバッグ。 パッケージも可愛く、魅力的な色揃えの化粧品を見て試したり、人気のお店に入ったり。 こうして肌で感じる海外、まだ20代だった私。 それはもう刺激でいっぱいです。見るもの全てが楽しくて魅力的に見えました。 ある日のこと。 お店、百貨店、と立て続けに1日に3人、そのバッグどこの?と聞かれました。 百貨店にお勤めの販売員さんには、今ここで買うからそのバッグ売って!とも(さすが自由の国) SOHOのセレクトショップに入った時です。販売の方に、オーナー兼バイヤーにコンタクト取りたかったら聞いてみようか?というような出来事もありました。 え?なに、私が作ったバッグ、どうしたどうした?代官山で売れた、NYでも声をかけてくれる! 意外に私のバッグ行けちゃう?? 気分良く無事に帰国後、心の中で沸々と湧き上がってくるものを感じるようになってきます。 でも、それはとんでもない大きな勘違いだったと、後で思い知ることになるのでした。

ブランドを始めたきっかけ vol.3 「NYでのできごと」編

vol.2では、バッグを代官山のお店に置いてもらうようになったお話でした。 ブランドを始めたきっかけ 「NYでのできごと」編 さて、数点が売れて気をよくしていた私でしたが、まだ化粧品会社に勤める会社員。 漠然とバッグに興味を持ちつつも、当然ながら社員としての仕事が待っています。 1時間20分の満員電車で通勤の日々。 当時、海外向けの化粧品をいくつか担当していたこともあって、度々海外出張がありました。多い時で2ヶ月に1度NYや、半月行きっぱなしのパリ、NY、香港、相撲巡業みたいな出張も。 (この貴重な経験、その後の私の糧になっています) NY出張では打ち合わせ以外ほとんどの時間を、5番街の百貨店やSOHOのおしゃれセレクトショップなどの市場調査に費やします。 マンハッタンの北から南と、ひたすら歩き回ります。バッグはもちろん自作のバッグ。 パッケージも可愛く、魅力的な色揃えの化粧品を見て試したり、人気のお店に入ったり。 こうして肌で感じる海外、まだ20代だった私。 それはもう刺激でいっぱいです。見るもの全てが楽しくて魅力的に見えました。 ある日のこと。 お店、百貨店、と立て続けに1日に3人、そのバッグどこの?と聞かれました。 百貨店にお勤めの販売員さんには、今ここで買うからそのバッグ売って!とも(さすが自由の国) SOHOのセレクトショップに入った時です。販売の方に、オーナー兼バイヤーにコンタクト取りたかったら聞いてみようか?というような出来事もありました。 え?なに、私が作ったバッグ、どうしたどうした?代官山で売れた、NYでも声をかけてくれる! 意外に私のバッグ行けちゃう?? 気分良く無事に帰国後、心の中で沸々と湧き上がってくるものを感じるようになってきます。 でも、それはとんでもない大きな勘違いだったと、後で思い知ることになるのでした。