コケットはCoquette株式会社のバッグブランドです。
このブログを見ていただいている方も様々だと思うので、唐突ですが改めて。
この6月でまる18年になろうとしています(自分でもびっくり)
当初から、ブランドとして、会社として、そしてデザイナーである私がいつも心掛けていることがあります。
コケットのバッグは美しく「装う」ことの一助になりたいとデザインしています。
そして、作るバッグは数ある装いの中のほんの一つに過ぎない、という意識を忘れないことです。
あくまでも主人公は持つ方、使う方であり、バッグはそっと主人公を支える存在。メイクや、洋服、靴、アクセサリー、靴、香水など「装い」の要素はいくつもあって、バッグはその一つ。
「コケットのバッグは芸術品では無い」という方がわかりやすいですかね。
商品を作っていると、日々の仕事や出来事に追われて、目の前のやるべきことに視点が向きがち。
閃いた!と思いついただけでデザインをしていると、商品ができた先の想像ができにくいことがあります。
こんな技術ができた、すごい技術が使えたから商品も素晴らしい、、、。
それも勿論そうです。
ですが、技術だけではなく商品を使う方が気持ちよく、持った時の立ち姿が美しくちゃんと使いやすい物になっているか。
また、華美過ぎてバッグだけがひとり歩きしているような自己満足なデザインになていないだろうか。
そう、技術とデザインが半々くらいのバランスがちょうど良い、と思っています。
そして今、自分の心境の中では、提供できる装いの形が少し変化しているように感じています。
バッグで「装う物」を作っていたわけですが、商品というカテゴリーではない、女性が知りたい情報、知識や
生活に潤いや精神的な満足、美味しい、楽しいと言った、もう少し幅広く人を彩る「装い」が気になり出してましてね。
もともと、そういったことを含めて発信するのがコケット株式会社であり、その一つにバッグブランド、コケットがある、と思っていたのですが、
バッグ以外でも有意義なことや場所を提供できる会社でありたい、その思いが強くなってきました。
抽象的ですね。とっても。
コロナの影響もあると思います。
根本的にバッグブランドである軸は変わらないです。
作るデザインもこれからもずっとブレないと思います。
みんなが美しく日々を楽しく生活できる、何か。
女性のためのバッグを作っていたコケットが、作り出すこと考えることだよね、と思ってもらえる何かになるはず。
いつか、そんな空間を作りたいな、そう思っています。
なんだか、自分言い聞かせているみたいな今日のブログ(笑)