Coquetteを自ら深掘りしてみます「伝統的な技法と現代的な技術のバランスについて」 - Coquette Online Shop

Coquetteを自ら深掘りしてみます「伝統的な技法と現代的な技術のバランスについて」

今日は、自らをちょっと深掘りしてみようと思います。

コケットについて説明する際
日本に古くから伝わる袋物の技術に、 新しいデザインのエッセンスを加えた製法である』
とお伝えしていました。
では、伝統的な技法と現代的な技術をどのようなバランスを取っているのか

私が思う伝統的な技術とは、

例えば昔のバッグは金具が隠されているものが多いように思います。金具を丁寧に革で巻いて金属を剥き出しにしなかったり、ファスナーが丸見えにならないように革で覆っているなど。光るものを華美として隠したのではないかと思います。
ただ、全く質素というわけではなく着物の時代なら長襦袢、ジャケットやスーツなら内側に凝った生地や刺繍を施すなど、自分だけの見えないオシャレを楽しんでいた国民性、奥ゆかしさを感じます。

その他、昔はそれほど芯材の種類も無かったのだと思うのですが、バッグといえばお出かけ用のハンドバッグだったようにガッチリと重いものが多かったと思います(だから革のバッグは重いと刷り込まれている場合が多い)

また、スポーティさがファッションに加わったのはごく最近のこと。布バッグやエコバッグのような日常使いができるカジュアルさがなく、革のバッグだとしても革の風合いを生かした、くったりしたシルエットのバッグも無かったと思います。

一方、フォーマルなクラッチバッグやハンドバッグの芯材は、硬い紙を使用している物が多く、紙に生地を貼り込んで縫い目が見えない作り方をよく目にします。非日常で使うものなので紙で良いのでしょうね。

 

では現在のコケットは、

最近はオリジナルの金具を使用することも増えたので、あえてアクセントとして金具を隠さないことが多々ありますが、背胴(背面)についているファスナーには前者のような見えない工夫をすることもあります。服地に引っかからないなどの利点も兼ねています。また、バッグの内装(裏地の色)の配色をカラフルにするなど見えないところにもこだわっています。

また、ハンドバッグか、カジュアルか、フォーマルなのかによってどの技術を使用するか、またその形ができる職人さんに依頼するのかを決めます。デザイン次第でバランスを取っています。

伝統的と現代的な技術は、必要なものにその都度合わせるものだと思うので、バッグ1本でバランスを図るというよりも、ブランド全体の多々あるバッグの中で使用目的に合わせて伝統的と現代的が交差しているイメージです。

コケットのラインナップにはどちらも必要不可欠。
現代的な技術も基礎があってこそ作れると思っているので、デザインを網羅し形を実現してくれる職人さんも、コケットにはなくてはならない存在です。

 

 

 

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