こんにちは。心地よい風が吹く週末、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日、Instagramでも少し触れたのですが、とても嬉しい出来事が。
実は10年以上前からこのCubicを大切に愛用してくださっているお客様から、修理のご相談があり、直接お店にご持参いただいて、10年振りにCubicの里帰りを受け入れました。
拝見すると想像以上に綺麗で、とても丁寧に大切にお使いいただいていることがよく分かります。


拝見すると、画像にあるように中の芯材が少し見えているところが1箇所、角の革が擦れて色が白っぽく見えているの部分が3箇所ありました。
見ている芯材はポリ芯と言って、長く使っても型崩れしにくくするための大切な芯です。
ポリ芯に薄く漉いた革を巻いて(玉革と言います)パイピングのようにぐるりと縫製します。
ボストンバッグの形にはよく見られるデザイン&手法の一つです。
バッグは長く使うとこの角の四隅が擦れてしまうことがあります。
擦れて革が白くなっていると、かなりくたびれて見えることもあって今回のお修理の依頼になりました。
さて、修理です。
この玉革を全部ほどいて、新しいポリ芯に革を巻いて、また綺麗に縫製し直すか、
ポリ芯が見えている部分に革を貼り補強するか、この2種類の方法があります。
方法が違うため手間が異なり、それに伴って職人の費やす時間が全く違うため、お値段も変わってきます。今回はポリ芯がそこまでで飛び出していなかったので後者の方で修理することにしました。
3カ所薄くなっていただけの部分は色を塗り補強しました。
そして治ってきた画像がこちら!


どこを修理したのかわからないくらいだと思いませんか?
これには私もびっくり。
職人の手によって綺麗に直り、またお客様のお手元へ戻っていくバッグを見送ったとき、「あぁ、長く定番として作り続けてきて、本当によかったな」としみじみ。
10年前に可愛いと思って選んだものが、年齢を重ねた今の自分にもちゃんと似合っていること。
そしてさらに長く使いたいと愛おしく思ってくださっている。
それが叶うのは、Cubicが「可愛い」と「格好良い」の絶妙なバランスを保ち、時代に流されない普遍的なデザインだからこそ。
流行がどれだけ移り変わっても、やっぱりここに戻ってくる。 そんなCoquetteの原点とも言える、アイコニックなCubicです。
手に取るたび、きゅんと胸が高鳴る感覚を。
直しながら、寄り添いながら。 長く、長く、あなただけの特別なヴィンテージに育てていただけたら幸せです。