たまのインタビューや、展示会など、ブランドについてお話をする際
必ずと言ってよいほど質問されることを1回目の題材にしようと思います。
ブランドを始めたきっかけ 「本当にそれ?」編
私がまだ化粧品会社に勤務していた会社員時代。もう20年以上前だから一昔前ですね。おそろしい(心の声)
当時、流行りつつあったノートパソコンを手に入れました。まだ社内でも1人に1台パソコンが支給されておらず、プライベートで手にした私は相当浮かれていたと思います。
その頃、個人でパソコンを持っている人が何をしていたかというと、ホームページを持ち、自分の趣味や特技をアップしていました。
ブログやSNSなんて無かったので、ホームページを作り何かしらをお披露目をする。
随分と自分好きをアピールしているようにも思えますが、当時はそれが普通。
ちょっぴりITに強い人は既にオンラインショップも開設していましたね。
ご多分にもれず、私も趣味のあれこれをアップしようと思いましたが
そこはあれです。私の趣味ってなんだっけ?公然の場にお披露目できるほどの趣味なんてないよね。となるわけです。
雪国生まれなので冬はスノーボードに明け暮れていましたが、すでに上京して数年が経ちボードもクローゼットに置きっぱなし。
同じく特技も特になし。
その時の私の心境はこう。
何か趣味を見つけなければ、ホームページが作れない!
そこで宣言するわけです。
「私、バッグ作る!!」
このお話をすると、すでにバッグを作っていたのだろうとか、バッグが好きだったのだろうと想像すると思いますが、全く違います。
私は宣言した後にミシンを買いました。そう、ミシンが後。
そして、今振り返ってみても、なぜバッグを作ると高らかに拳を上げ宣言をしたのか全く思い出せないのです。
まさに、「本当にそれ?」な出来事ですよね。きっかけって不思議なこともあるのもです。
こうして私は、ユザワヤ、オカダヤ(手芸用品を扱うお店)にひたすら通って生地を買い、ミシンで縫うことを始めたのでした。